セサミンと医薬品の飲み合わせに注意
セサミンと医薬品の飲み合わせには、十分な注意が必要です。
セサミンは健康と美容にとても効果的な健康食品ですが、特定の医薬品と併用すると、相互作用を起こして薬の効き目や体調に悪影響を及ぼす場合があります。
病気の治療などで薬を服用している場合は、セサミンを摂取する前に必ず医師に相談して、安全性に問題がないことを確認してから使用するようにしてください。
セサミンとの飲み合わせに注意すべき薬
セサミンは安全性の高い健康食品ですが、特定の薬と併用すると、薬の効き目を強めたり弱めたりする場合があります。薬の効果が強まっても弱まっても、病気の治療に悪影響が及びます。
セサミンとの併用に注意すべき医薬品のうち、主なものをご紹介します。
高血圧の治療薬
高血圧の治療薬とセサミンと併用すると、血圧が下がりすぎてしまう恐れがあります。
降圧剤を服用している人は、セサミンの摂取に十分な注意が必要です。
・セサミンには高血圧を改善する効果がある
セサミンには、血液中の脂質を減少させて血液をサラサラにする効果があります。また、血管を拡張させるビタミンEの働きを補助する効果があり、血管を広げて血流量を増やします。
セサミンを摂取すると、血流がスムーズになって弱い力でも血液を全身に送れるようになり、高くなりすぎた血圧が低下します。
・高血圧の治療薬と併用すると血圧が下がりすぎる恐れがある
血圧を抑制するセサミンの効果は生活習慣病の予防にとても効果的ですが、高血圧の治療薬と併用すると血圧が下がりすぎてしまう可能性があります。
血圧の過度な低下は、めまい・倦怠感・頭痛などを引き起こして健康に悪影響を及ぼします。
高血圧の治療中の人は、セサミンの摂取を自己判断せず、必ず医師に相談して安全性を確認してから利用するようにしてください。
ワルファリンなどの血栓症治療薬
ワルファリンなどの血栓症治療薬とセサミンの併用にも十分な注意が必要です。両者を併用すると、薬の効き目が過度に強まる恐れがあります。
・ワルファリンは血液を固まりにくくする薬
ワルファリンは、血液を固まりにくくして血栓を予防する薬です。
血液には、出血時に固まって血液の流出を防ぐ作用があります。そうした作用が強くなり過ぎると、血管内で血が固まって血栓ができてしまいます。血栓ができると血液がその先に流れなくなり、組織の壊死や機能障害が起こります。
ワルファリンは、血栓が原因で起こる脳梗塞・心筋梗塞・肺塞栓症などの治療に広く用いられています。
・セサミンがワルファリンの効果を強める場合がある
セサミンには血液をサラサラにする作用があります。また、セサミンがワルファリンの代謝に関わる酵素の働きを阻害したという実験報告があります。そのため、セサミンとワルファリンを併用すると、血液を固まりにくくする作用が過度に強まる恐れがあります。
ワルファリンの作用が過度に強まると、出血時に血が止まりにくくなるほか、内出血や内臓疾患などの原因になります。
・ワルファリン以外の血栓症治療薬にも注意
血栓症治療薬にはワルファリン以外にもさまざまな種類があり、代表的なものにはアスピリン・クロピドグレル・チクロピジンがあります。これらの薬とセサミンの併用にも十分に注意する必要があります。
血栓症治療薬を服用している場合は、セサミンの摂取を控えるか、事前に医師に相談するようにしてください。
その他の医薬品
以上のような血液の流れに関係する薬以外に対しても、セサミンが影響を及ぼす場合があります。
セサミンが薬の代謝に関わる複数の酵素の働きを阻害したという研究報告があります。
セサミンによって働きが阻害された酵素は、抗てんかん薬・糖尿病治療薬・血栓症治療薬・抗うつ薬などのさまざまな薬の代謝に関係しています。
そうした薬とセサミンを一緒に摂取すると、薬の代謝が阻害されて薬が長く体内に残り、効果が過度に強まる恐れがあります。
セサミンと医薬品を併用する場合は事前に医師に相談
以上のように、セサミンと医薬品を併用すると、相互作用によって薬の効き目や健康状態に悪影響が及ぶ場合があります。ご紹介した薬は代表的なものですが、それら以外の薬の効き目にもセサミンが影響を与える可能性があります。
病気の治療などで薬を服用している人は、セサミンの摂取を自己判断してはいけません。健康のために摂取するサプリメントで病気の治療に悪影響を及ぼしては本末転倒です。
セサミンと医薬品を併用する場合は、相互作用の心配がないことを事前に医師や薬剤師に必ず確認するようにしてください。
病気の治療や健康状態に悪影響を及ぼさないよう、セサミンと医薬品の併用には十分注意しましょう。