セサミンの摂取でアレルギー症状が起こる場合がある
セサミンはゴマに含まれており、ゴマはアレルギーの原因になる食物のひとつです。セサミン配合のサプリにはゴマのタンパク質が含まれており、アレルギーを引き起こす可能性があるため注意が必要です。
その一方で、セサミンにはアレルギー症状を抑制する効果があるという研究報告もあります。
セサミンとアレルギーの関係について解説します。
セサミン配合のサプリでアレルギーが起こる可能性がある
セサミン配合のサプリの摂取でアレルギーが起こる可能性があります。特にアレルギー体質の人は、摂取に注意が必要です。
ゴマはアレルギーの原因になる
セサミンは、ゴマに含まれているポリフェノールの一種です。ゴマにはタンパク質が含まれており、セサミンを配合したサプリメントやゴマ関連食品を摂取すると、ゴマのタンパク質も一緒に摂取することになります。
アレルギーは身体の免疫機能が特定の物質に過剰反応することで起こり、その原因は多くの場合タンパク質です。
ゴマのタンパク質もアレルギーの原因になり、比較的強い症状を引き起こします。ゴマアレルギーの症状には、口腔粘膜の異常・かゆみや発疹などの皮膚症状・呼吸困難・腹痛・嘔吐・下痢などがあります。
体調不良が起こったら摂取を中止して医師の診察を受ける
ゴマやセサミン配合のサプリメントを摂取して皮膚症状や消化器症状などの体調不良が起こった場合は、すぐに摂取を中止して医師の診察を受けるようにしてください。
摂取を続けていると、アレルギー症状が悪化して重大な健康被害が起こる恐れがあります。
セサミンにはアレルギー症状を抑制する効果がある
セサミンを含む食品でアレルギー症状が起こる場合がある一方で、セサミンにアレルギー症状を緩和する効果があるとする研究報告もあります。
炎症を抑制する作用が研究で確認されている
アレルギー症状は、異物に反応してロイコトリエンなどの炎症性の物質が放出されることで発症します。
セサミンにロイコトリエンの合成を抑制する強い作用があることが、ラットを使った実験で確認されています。セサミンは、炎症性の物質を抑制してアレルギー症状を緩和します。
また、セサミンには活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。活性酸素は強い酸化力をもつ物質で、体内で過剰になると細胞に酸化ストレスを与えて炎症を悪化させます。
セサミンは、体内の活性酸素を抑制して炎症の悪化を防ぎます。
自律神経を整えてアレルギー症状を抑制する
アレルギー症状は免疫機能の異常によって発生し、免疫機能は自律神経の働きによって調整されています。自律神経の乱れは、アレルギー症状の原因になります。
セサミンには自律神経のバランスを整える作用があり、自律神経の乱れによるアレルギーの発症や悪化を抑制します。
アレルギーを避けるための注意点
以上のように、セサミンにはアレルギー症状を抑制する効果もありますが、セサミンが含まれている食品やサプリでアレルギー症状が起こる場合があります。
セサミンを摂取する際には、重いアレルギー症状が起こらないよう十分注意することが大切です。
・アレルギー体質の人はセサミン摂取前に医師に相談
アレルギー体質の人は、ゴマアレルギーの発症リスクも高めです。アレルギー体質の人は、セサミンサプリを摂取する前に医師に相談して、摂取しても問題がないことを確認したうえで利用するようにしてください。
特にアトピー性皮膚炎の患者は、ゴマアレルギーの発症率が高いという調査報告があります。
また、ゴマと似たタンパク質を含む食物に、キウイ・ライ麦・ピーナッツ・ソバ・ケシ種子・ヘーゼルナッツなどがあります。これらの食物に対するアレルギーがある人は、ゴマやセサミンサプリの摂取に十分な注意が必要です。
・最初は少量ずつ摂取
アレルギー体質でない人も、セサミンサプリを初めて利用する際には、念のため少量ずつ摂取するようにしましょう。最初から多くの量を摂取してしまうと、万が一アレルギー症状が起こった場合に症状が重くなってしまいます。
サプリの飲み始めはアレルギー以外の体調変化も起こりやすいため、急な体調変化を防ぐ意味でも少量ずつ摂取することは大切です。
セサミンを飲み始める際は、身体の調子をみながら少量ずつ摂取して、異常がないことを確認してから、摂取目安量まで徐々に量を増やしていきましょう。
セサミンは、多くの健康効果と美容効果のある優れた健康食品です。アレルギーに注意してセサミンを安全に利用し、健康と美容に役立てることをおすすめします。